皆さんこんにちは。秋田県大館市で水道工事・管工事などを手掛けている株式会社巽工業所です。
水道設備工事と管工事は、どちらも水を使うために必要不可欠な工事であり、上下水道工事も含まれているため、混同している人も多いです。ただ、工事を施工する対象場所や工事内容が明確に異なるため、違いをしっかりと理解しておくことが必要です。
この記事では、水道施設工事と管工事の違いについて、詳しく解説します。
■水道施設工事とは?基本的な仕事内容を解説
水道設備工事は、水道を使うのに必要な設備を設置する工事であり、配水管から建物内へ給水管を引く作業が中心です。作業内容によって、以下の3種類に分類されます。それぞれの作業内容を、具体的に解説します。
・給水管引込工事
建物の敷地内に水道メーターを設置するため、道路の配水管から給水管を引き込む工事です。給水管を引き込むには、道路を通行止めにしてアスファルトを切断・掘削して、管を露出させた状態で工事を施工します。給水管を引き込み、止水栓と水道メーターを設置した後、問題なく水が通り機器が動作すると、工事は完了します。
新築の建物以外にも、給水管を大きな直径のものに取り替えたり、水道管の素材を変更したりする場合は、引き込み工事が必要な場合もあります。
配水管から給水管を引き込む方式は、大きく3つに分類されます。直接式給水方式は、配水管から直接パイプを引く方式であり、戸建住宅で多く見られる手法です。受水槽式給水方式は、建物の地下や高層階にある受水槽に水を貯め、ポンプで使用場所へ給水する方式です。中高層直結式給水方式は、水道管から直接使用場所へ水を引き込むため、パイプで水圧を高めて水を送り出す方式です。受水槽式給水方式と中高層直結式給水方式は、マンションやビルなどの高い建物で多く採用されています。
水道メーターより道路に近い場所にある配水管は、各自治体の水道局が管理しているため、引き込み工事の施工には自治体の許可が必要です。工事費用は施主側の負担となります。
・屋内配管工事
「室内配管工事」とも呼ばれている工事です。建物へ給水管を引き込んだ後、各水回り設備に配管を延ばして接続します。水回り設備には、キッチン・トイレ・洗面台・お風呂・給湯器な
どさまざまなものがあり、どの設備を使うにも適切な水道の接続が欠かせません。
建物の新築以外に、リフォームで水回りの場所を追加・変更などをした場合にも、新しい場所への配管工事が必要です。給水管引き込み工事と屋内配管工事は、どちらも自治体が指定した水道設備工事会社のみが施工できます。
・下水道排水設備工事
用途を終えた水を、排水口から公共汚水桝まで流すために、配水管を設置する工事です。水道は、上水道と下水道がセットになって運用されていることから、新設の水道施設工事は下水道排水設備工事が終わって初めて完了したと言えます。
リフォームで蛇口の位置などを変更した場合は、屋内配管工事とともに下水道排水設備工事も行い、排水口の位置を変える必要があります。建物によっては、汚水桝や浄化水槽の設置が必要な場合もあり、この工事も下水道排水設備工事のひとつです。
■管工事とは?基本的な仕事内容を解説
ここまでは、水道設備工事の内容についてご紹介してきました。では、冒頭で紹介したもうひとつの工事・管工事とは、どのような仕事なのでしょうか。
管工事とは、文字通り「管」を扱う工事であり、建設業で28種類に分類された専門工事のうちのひとつです。冷暖房設備・冷凍冷蔵設備・空調設備・給排水給湯・厨房設備・浄化槽・ガス管配管・ダクトなどの各工事が、管工事に該当します。
金属管やダクトなどを通じて、水だけでなく空気・ガス・冷媒・蒸気・油などの液体や気体を運ぶために設置・施工する専門工事です。
■水道施設工事と管工事の違い
管工事には、水道管を扱う工事も含まれていることで、水道設備工事の違いに迷う人もいるでしょう。この2つは、水を通す配管作業を施工する箇所が異なっており、「建設業許可事務ガイドライン」にも明記されています。
水道施設工事は、自治体などの公共団体が設置・所有している施設に関する工事を施工するものです。具体的には、上水道からの取水・浄水・配水施設や、下水処理施設、道路の下にある水道本管工事などが該当します。一般住宅や店舗などで使う上水や排水を管理するために、必要不可欠となる設備です。
管工事は、一般住宅やその他の施設(店舗など)の敷地内で、配管工事や配水小管を設置する工事をさします。水道設備工事で敷地内に取り込んだ配水管とつなげることで、建物内で水が使えるようになるのです。
つまり、水道施設工事は公的施設の配管工事・管工事は建物内の配管工事をさしています。
■水道施設工事と管工事の将来性
ここまで、水道施設工事と管工事の仕事内容について見てきましたが、将来性はどのようになっているのでしょうか。
・水道施設工事の将来性
水道管は、毎日水を使うのに必要不可欠な設備であり、人々が社会生活を営むものに重要性が高い工事です。水道施設工事が行われないと、給水・排水設備が整備されなくなるほか、水道管の老朽化で水の供給が止まってしまう恐れがあります。このため、水道施設工事の需要がな
くなることはありません。仕事量も安定しており、将来性は極めて高いと言えるでしょう。
・管工事の将来性
管工事を含めた建設業界全体で、人手不足が大きな問題となっています。一方で、管工事の需要は増え続けると言われており、仕事がなくなることはありません。やる気がある人にとって、管工事の仕事は正社員への道を目指しやすく、さらに仕事に必要な資格を取れば給料アップも見込めます。安定した給料と仕事を希望する人にとって、将来性は明るいと言えるでしょう。
水道施設工事や管工事のプロとして、一人前に成長したいと考えている方は、株式会社巽工業所で一緒に仕事をしていきませんか。
■まとめ
弊社は、昭和41年の創業以来、大館市に根差して事業を展開してまいりました。水道設備工事や管工事をはじめとして、空調設備や消防設備などの施工も可能です。
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