皆さんこんにちは。秋田県大館市を拠点に、水道施設工事・管工事・土木工事などを手掛ける株式会社巽工業所です。
弊社が手掛ける工事のひとつである管工事は、配管設備の設置工事をさし、建築現場に必要不可欠な仕事です。管工事における施工管理は、配管工事のエキスパートとして現場で重要な役割を果たしています。管工事で施工管理になるには、どのようなステップを踏んでいくと良いのでしょうか。
この記事では、管工事施工管理技士になるために必要な資格や、施工管理技士と作業員との仕事内容の違いなどについて解説します。
■管工事施工管理技士とは?
管工事とは、いわゆる配管工事のことをさしています。具体的には、冷暖房・空調・上下水道・給排気ダクト・浄化槽・ガス管などの配管設備を扱う仕事です。なお、公共の水道施設における配管工事は、管工事ではなく水道設備工事として区別されています。
管工事施工管理技士は、管工事の現場において施工計画を作成したり、工程・安全・品質などの管理を担ったりするための資格です。配管ミスが起きないよう、作業の安全を確保する重要な役割を果たしています。
管工事施工管理技士は国家資格のひとつであり、1級と2級に分かれています。各級とも、試験の合格により取得可能であり、1級は主任技術者・監理技術者・専任技術者になることができます。2級では、主任技術者と専任技術者への就任が可能です。このため、管工事施工管理技士は建築現場のエキスパートとして活躍できるのです。
・主任技術者・専任技術者・監理技術者の違いとは
主任技術者・専任技術者・監理技術者は、それぞれの役割が明確に分かれているため、違いを理解しておくことが必要です。ここでは、違いを簡単に解説します。
主任技術者は、建設業許可を受けた建設業者が工事を施工する現場に、配置が義務付けられている管理者です。元請け・下請けや金額の対象に関わらず、全ての現場に配置しなければなりません。工事現場の工程管理や施工計画の作成、技術者の指導監督などを担います。
専任技術者は工事現場に出ず営業所に常勤し、契約の締結業務や工程管理などを担います。建築業法は、営業所ごとに専任技術者の配置を義務付けており、技術者の退職などがあった場合でも期間を空けず次の技術者を配置しなくてはなりません。
監理技術者は、主任技術者の上位資格とされ、下請け契約の請負代金が3,000万円以上(建築一式工事では4,500万円以上)の工事現場に配置が義務付けられています。主任技術者の役割に加え、下請け業者の指導監督も業務に含まれます。
■管工事施工管理技士の仕事内容は?
管工事施工管理技士の仕事は、配管工事業務に加え、技術者としての管理業務も重要です。管工事の仕事そのものは無資格でも行えますが、施工工程・品質・安全などの管理には技士の資格が求められます。
管工事で施工する配管は、建物の規模が大きいほど複雑になっており、配管の種類も増えてきます。配管工事のミスを防ぎ、施工計画や工程管理を確実に行うために、管工事施工管理技士の役割が重要なのです。
ほかの施工管理技士と同じように、管工事施工管理技士の資格も1級と2級に分かれています。1級の方が、携わる現場の規模が大きくなるため、1級技士の需要が高くなっています。
■管工事施工管理技士のメリットは?
管工事施工管理技士の資格を取得すると、以下のメリットがあります。
・管工事の高い需要に対応できる
管工事は全ての建築物に欠かせない工事であり、需要が高まっている一方で、高齢化による人材不足が大きな問題です。施工管理技士の資格を持っていると、多彩な工事現場で活躍できるようになります。
キャリアアップや昇給・転職を目指す際にも、管工事施工管理技士資格が大いに役立ちます。
・ほかの資格を取得する時に有利になる
管工事施工管理技士の資格保有者が、有利に取得できる資格があるため、キャリアアップにぜひ活かしたいものです。
浄化槽設備士は、浄化槽の設置工事において現場監督の権限を持つ資格です。1級・2級の管工事施工管理技士の資格保有者に対して、浄化槽設備士講習が実施され、講習の受講後に設備士免除の交付申請ができます。
給水装置主任技術者は、水道管の配置や修繕・改造工事などに必要な資格です。管工事施工管理技士の資格保有者は、上下水道の工事にも携わることから、2個目の「給水装置の概要・給水装置施工管理法」が免除されます。
さらに、1級管工事施工管理技士の資格取得と2年以上の実務経験で、建築設備士の受験資格も得られます。こちらも上位資格であるため、チャレンジできるよう頑張ってみましょう。
・建設事業者の技術力としての評価につながる
元請けとして公共工事を入札するには、「経営事項審査」を受けなくてはなりません。この審査の技術力評価において、管工事施工管理技士の人数に応じて1級は5点・2級は2点加算されます。
事業者にとって、管工事施工管理技士が多くいると技術力の評価につながるため、1人でも多く人材を確保しておきたいのです。
■管工事施工管理技士試験の改正内容をご紹介
ここまで、管工事施工管理技士の仕事内容について解説してきましたが、資格を取得するにはどのような流れで進めていけば良いのでしょうか。令和6年度から、施工管理技士の試験制度が改正されるため、新しい試験制度に沿って流れをご紹介します。
・年齢制限を満たせば誰でも第一次検定が受験できる
従来の制度では、1級管工事施工管理技士の第一次検定を受験するには、一定の実務経験が必要でした。令和6年度からは、学歴や実務経験に関係なく、19歳以上(受験年度末時点)であれば受験が可能となります。2級管工事施工管理技士の第一次検定は、従来通り17歳以上であれば受験できます。
1級・2級とも、第一次検定に合格すると「技士補」として現場で活躍できるようになり、実務経験がなくとも就職や転職に有利になるのです。技士補として経験を積み、第二次検定に合格すると、1級管工事施工管理技士の資格が得られます。
・第一次検定合格後の実務経験が必須となる
令和6年度の試験からは、第二次検定の受験資格も改正されます。1・2級とも、従来は学歴ごとに定められた実務経験が必要でしたが、改正後は第一次検定に合格し技士補となってからの実務経験が求められます。具体的には、1級の第二次検定を受けるために1年から5年・2級の第二次検定では1年から3年の実務経験が必要です。
令和10年度の試験までは、経過措置として新旧いずれかの受験資格を選択できます。学歴ではなく、第一次検定後の実務経験によって受験できるため、従来の制度よりも早い年数で受験できるようになります。これにより、人手不足の解消が期待されているのです。
■まとめ
巽工業所では、配管工や施工管理として一緒に働いてくれる仲間を募集しております。弊社は管工事、水道施設工事、給排水衛生設備工事、消防設備工事、土木工事、機械器具設置工事など、非常に幅広い工事を手掛けている会社です。
経営においては、社会インフラの整備という使命と責任を持った企業であることを自覚し、事業活動の継続と発展に取り組んでおります。あらゆる関係者の皆様に責任を果たし、全従業員が幸福を実感できる会社が弊社の目指す姿です。
●ベテランによる丁寧な指導でスピーディーな成長が可能!
●資格取得支援制度も充実!キャリアアップを応援します!
●取得資格に応じて下記も支給します。
・1級管工事及び土木施工管理技士 月額30,000円
・2級管工事及び土木施工管理技士 月額20,000円
・1級配管技能士 月額20,000円
・2級配管技能士 月額10,000円
・消防設備士(甲種、乙種) 月額20,000円
●賞与年2回(7月・12月)
●昇給1回 (4月)
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